【FIFA19】FUTロンドン大会 日本代表つぁくと選手インタビュー「世界と五分五分で戦えるところまで来ている」

12月13日から16日、『FIFA 19』によるeスポーツの世界大会「Gfinity FUT Champions Cup」がロンドンで開催された。日本からはアジア・オセアニア予選を突破した、つぁくと選手(Blue United eFC)がPlayStation4部門で出場した。

15日に行われたノックアウトステージ第1回戦、独ブンデスリーガ1部ライプツィヒ所属のCihan選手に3対4で惜敗。つぁくと選手のロンドン大会は終了した。

VAMOLAは試合後、つぁくと選手にインタビューを敢行し、同大会を振り返ってもらった。以下、一問一答。


(写真:会場の様子。ロンドン中心部から西南のFulhamという街で開催された)

――試合を振り返っていかがですか

グループステージは、前回大会のルーマニアからあまり時間が経っていなかったので、良い感じで入れました。特に初戦を取れたことが大きかったです。そこから連勝とはいかなかったですが、最終的には3勝4敗でグループステージを突破することができて良かったです。

ノックアウトステージでは、直前まで戦術を悩んでいました。黒豆さんからヨーロッパ選手の最後の決め切る力が凄いと聞いていたからです。内容的には五分五分で戦うことができたので、この大会のレベルで戦っていける自信にもなりました。

――直前まで悩んでいた戦術とは

1つは、1点を取ってから完全に守りきるプラン。もう1つは、とにかく人数をかけて点を取りに行くプラン。

この2つで考えていましたが、守り切るのは難しいと思い、最終的には人数をかけて点を取りに行くプランにしました。

攻撃もうまくいき、相手よりもシュート数も多くなり、決定機も多く作ることができました。しかし、ゴールには繋がらず、決定力で負けてしまいました。

――反省点をあげるとしたら

完全にフリーの状態でシュートを外してしまったことです。単純に運がないというのも変な言い方ですが、そういうこともあってのノックアウトステージだったと思います。

――グループステージとノックアウトステージではプレッシャーが違いましたか

ノックアウトステージでは、やはり一発勝負で負けられないという緊張感がありました。気持ち的に負けてしまった。

――今後の改善点など

先月のブカレスト大会(※)での経験を活かすことができました。相手はフィニッシュの精度が良かったので、そこの差を埋められるようになりたいです。

※参考記事リンク
<FIFA19 FUT Champions Cup>ブカレスト大会、日本代表つぁくと選手インタビュー「得点直後の守備意識を改善したい」


(写真:今大会、優勝トロフィーはRogue Gaming Team所属のMSドッサリ選手が手にした)

――ドイツ選手のプレイにはリアルなサッカーと近い部分がありましたか

ドイツの選手は激しくプレスに来ることが多く、リアルサッカーでも同じようなことがあります。

逆にリアルとは違う場合もあります。例えば、南米の選手はリアルではテクニシャンなタイプのプレイヤーが多いですが、(サッカーゲームの)FIFAでは手堅いサッカーをしています。引いて守って、カウンターで1点を取るようなスタイルもあるところが面白いです。

――海外移動で何か気に掛けていることは

僕はもう若くないので、身体がしんどいとは感じています。特に長距離のフライト、そして、試合時間が長いことも影響しています。少なくとも睡眠を6時間くらいは取るようにしました。

――試合前に行う何かルーティーンはありますか

結構、詰め込みで予選ラウンドをやっていましたから、休憩時間に仮眠を取るようにしていました。飛行機でも寝ることができたので、体調面で特に問題はありませんでした。睡眠を取って、疲れを取ることができれば不安はありません。

――最後に一言お願いします

次の世界大会を目指して練習します。今回は格上の相手に、良い試合ができませんでした。少しでも差を埋める対策をしていきます。特に決定力の部分を鍛えられればと思っています。

■つぁくと選手のFUT Champions Cup ロンドン大会の成績

つぁくと選手はPS4部門の予選リーグ・グループBで登場。予選リーグ7試合を戦い4勝3敗で勝ち点12とし、グループBを4位で決勝トーナメント進出を決めた。

FCバーゼル所属ニコラス選手やPSV所属ステファノ・ピナ選手といった欧州実力派選手と同組であったが、見事に予選リーグを突破した。

PS4部門予選リーグ・グループBの成績
1位:FCB NICOLAS99FC 7勝0敗
2位:PSV STEFANOPINNA 6勝1敗
3位:M10USTUN 5勝2敗
4位:TSAKT 3勝4敗
5位:LIGHTNING ZIAD 3勝4敗
———予選リーグ突破ライン———
6位:COCOVBASTOS 2勝5敗
7位:PAPS 2勝5敗
8位:KAY55 0勝7敗

ノックアウトステージ1回戦、独ブンデスリーガ1部ライプツィヒ所属のCihan選手に3対4で惜敗。同大会を敗退した。

(取材●Akira Kurosawa)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)

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