<アジア大会ウイニングイレブン>日本対マレーシア準決勝マッチレポート

 ジャカルタ・アジア大会では、8月26日より「eスポーツ」が公開競技として実施され、9月1日にはサッカーゲーム「ウイニングイレブン」が現地時間10時10分にキックオフとなった。日本からは金メダル候補である杉村直紀(SOFIA)選手と相原翼(レバ)選手の2名が出場した。グループリーグ3試合、ノックアウトステージ(準決勝)といずれも負けなし、2セット先取のストレート勝ちで決勝に進出した。優勝候補といわれた日本が順当に決勝に進出したとも言えるが、準決勝では危ない場面もあった。そこで、マレーシアとの準決勝を振り返る。


(写真:会場で日本の国旗を振って応援するファン)

第1ゲーム前

 まずは、キックオフを前にコーチならびに選手同士の握手が交わされた。日本からはSOFIA選手が出場した。両者ともチームはアーセナルを選択。同じチームが選択されたため、ルールに基づきコイントスが行われた。結果、日本がアーセナル、マレーシアはバルセロナを選択。日本はCFを2枚にトップ下という、中央突破を意識した超攻撃的陣形。一方のマレーシアは、攻撃時は4-4-2、守備時は5-4-1という可変フォーメーション。SOFIA選手を意識してか守備的陣形となった。

第1ゲーム前半

 開始早々3分、SOFIA選手がペナルティエリア内でのダイレクトパスから先制点を決める。SOFIA選手は立ち上がり、日の丸にキスするパフォーマンス。続いて前半16分には、またもSOFIA選手がペナルティエリア前のワンツーからシュート、見事にゴールを決め2点目。終始SOFIA選手の流れではあったが、19分にはマレーシアがゴールを決める。マレーシアはサイドを起点とした攻撃が光った。なおも、マレーシアが1得点をあげて振り出しに戻した。だが、試合の流れは終始SOFIA選手が握り、コーナーキックは前半だけで5本にも及んだ。

第1ゲーム後半

 後半もSOFIA選手の時間が続くが、マレーシアも上手く対応するようになる。すると、70分のあたりからは、マレーシアの時間となる。SOFIA選手は何とかしのぎながら、ドローのまま延長戦に突入した。

第1ゲーム延長戦

 延長戦となってからもマレーシアの時間が続いた。延長前半102分、ペナルティエリア内のワンツーからシュート。厳しい状況ながらも見事な決勝ゴールを決めた。落ち着きを取り戻したSOFIA選手は、敵陣内でボールを回し、そのまま第1ゲームは終了となった。延長を終えSOFIA選手には安堵の表情が広がっていた。前半で見せたパフォーマンスはなく、そのような余裕は見受けられなかった。

第2ゲーム前

 第1ゲームと同様に両者ともチームはバルセロナを選択。同じチームが選択されたため、コイントスが行われた。結果、日本がバルセロナ、マレーシアはアーセナルを選択。日本は左右のウィングを配した通常の3トップ。一方のマレーシアは2トップ。1v1の第1試ゲームはアーセナル、2v2の第2ゲームではバルセロナというのが、日本代表の希望するチーム選択であり、2ゲームとも願い通りになった。

第2ゲーム

 前半が始まると、流れはマレーシアとなり、左サイドからのアンダークロスでゴールを決め先制した。拮抗しながらも、ややマレーシアの流れで前半を終える。後半51分、日本が中央からペナルティエリア内へパス。ペナルティエリア内での見事なドリブルから同点弾を決めた。キックオフの直後、ペナルティエリアの奥深くに選手2人で進入。キーパーをかわして、パスからのシュート。美しい逆転ゴールを決め、流れは完全に日本のものとなった。後半61分には、ペナルティエリア内でフライパスを受け、さらにパスをしてからのシュート。このゴールが日本の決勝点となり、3-1のまま第2ゲームが終了した。


(写真:試合後、日本チームとマレーシアチームは握手を交わしてステージを後にした)

(文●fanatic wilkinson’s)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)

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