<アジア大会総括>編集長ちゃまくん「全てのウイイレプレイヤーが報われた日になった」
ジャカルタ・アジア大会のeスポーツ公開競技「ウイニングイレブン」では、日本代表の杉村直紀(SOFIA)選手と相原翼(レバ)選手が、見事に金メダルを獲得した。この快挙に、VAMOLA eFootball News編集長であり、日本初のウイニングイレブンのプロプレイヤーである「ちゃまくん」が想いを述べた。
(以下、原文まま)
「サッカー 日本男子は敗れ銀」、その見出しの隣に「アジア大会ウイイレ 日本が金」
こんな日が来るなんて夢にも思っていなかった。もちろんサッカーとウイイレが同じ土俵のスポーツだとか、どっちが上とか価値があるとかの話ではなく、少なくともYahoo!ニュースという情報のマーケットのような場所に同じように並んでいるのがむちゃくちゃ嬉しかった。
僕はYouTubeでウイニングイレブンの実況プレイ動画を出して収益を得て生活させてもらっている。YouTuberが世の中に現れ始めた5年前に活動を始め、その頃はウイイレ実況者なんて僕くらいで動画の再生数も100回行けばガッツポーズするような小さなコミュニティだった。
そんなコミュニティが大きくなり、どっちの方がウイイレが上手いのか? 数えるほどしかなかったツイッターのウイイレアカウントたちが夜な夜な議論しあってきた話題が今、ニュースサイトのトップに載り、お昼のワイドショーで紹介されてるんだからもう何がなんだかわからないけどとにかく嬉しい!
大好きだから毎晩プレイしちゃうけど、こんな事やってていいのかしら? サッカーゲーム日本一を目指して何を得られる? そんな疑問と隣り合わせの僕たちが、それを忘れるようにスーパーゴールを量産してきたこれまでに、居場所を与えられたような気になったからなんだろう。
ソフィア選手もレバ選手も僕たちが目指した頂点を、一緒に目指してきたプレイヤーだから、この2人の勝利が全てのウイイレプレイヤーが戦ってきた「真っ当な生き方をする人」という人生の最強プレイヤーに一矢報いた気がしたからだろう。
夜、ゲームをするために、昼休みも働いて急いで帰って来る人も、たくさん試合をしたランキングでは日本一なのに、勝率ランキングでは下の方にいる人も、協力プレーが下手なだけで年下のニートに怒鳴られ、ミスをなくすために徹夜で自主練してそのままポルシェに乗って自分の会社に出社していった人も、
ウイイレの世界では誰からも憧れられるヒーローなのに、引きこもりだから母親に睨まれながらご飯を食べなきゃいけない人も、結婚や就職でウイイレを辞めてしまった人も、ゲームの楽しさがわからない人が聞けば「何をやってるんだ!」とバカにされたり、そんな軽蔑されるような時間を送って来た全てのプレイヤーが少し報われた日になった。
そんな変わった人達のおかしな日常のBGMに国歌が使われたんだからもう嬉しい以外の言葉はない!
歪んでもいいんだ! まともじゃなくていいんだ! ゲームを通してそれを学んだ僕たちが、今回のニュースを見てそんな人達もいるんだなと感じた人が、どこか足りてない人たちも、違う場所では輝けるんだろうと、周りに対して当たり前のリスペクトを持って寛容な世の中になれば、みんなが生きやすい世の中になるし、もっとゲームが出来るぞ! やったー!
(文●ちゃまくん)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)
ちゃまくん
VAMOLA eFootball News編集長
日本初のウイニングイレブンプロプレイヤー
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