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【特別取材】ゲーム疲労を軽減するセルフケア 親指まわりの痛みには温熱と寒冷のW療法

夏の盛りは過ぎ秋が到来。ときに冬の気配すら感じるこの頃。ウイニングイレブン2019の新機能であるFeatured Player(注目選手)により選手は揃い、例年11月頃にリリースされる、ウイニングイレブンLite(無料版)のリリースが開始されれば、新規ユーザーが増える。

一方のFIFA19は、VAMOLAでも連日お伝えした、CONTINENTAL CUP 2018をはじめ、FIFA 19 Global Seriesなど世界大会が目白押しとなっている。季節の移ろいに反し、efootballはますます白熱の様相を呈している。しかし、気温の低下とともに、ゲームプレイによる身体へのダメージも気になるところ。

今年はeスポーツ元年とも言われているが、心身の健康なくしてeスポーツは語れない。そこで、ゲームプレイによるダメージを軽減するケアの方法を紹介する。

■注意・おことわり

ダメージの状況には個人差があり、その状況によってケアの方法は変わってくる。また、その実感や効果はあくまで筆者個人のものであり、効果を約束するものではない。ダメージが酷い場合には、専門家や医療機関に相談することをおすすめする。

■ゲームプレイによるダメージ

ゲームプレイによる身体へのダメージには、目の疲れ、頭痛、筋緊張など様々なものがある。特に多くの人が感じる不調のひとつに、親指を中心とした痛みが挙げられる。

サッカーゲームに限らず、昨今のゲームタイトルは、左スティックの操作がベースとなっているため、左手の親指にかかる負担が大きい。

筆者は就寝中、その痛みから無意識に左親指を右手でつかみ、グルグル回して目覚めるということが度々あった。

そこで、通院する整骨院にて、鍼灸師の資格を持つ柔道整復師へ治療方法を伺い実践した。


(写真:鍼灸イメージ)

■痛みの原因

親指周辺の痛みは、いわゆる腱鞘炎もしくは腱鞘炎一歩手前の症状であるとのこと。主に「長母指外転筋」と「短母指伸筋」と呼ばれる腱に炎症が生じて、痛みが起こる。

例えば、野球でピッチャーが投球を終えた後、アイシングをしている姿を見たことがある。ところが、疲れたときお風呂にゆっくり浸かると身体がラクになる。整骨院ではマイクロ波治療器などの温熱療法が用いられ、筆者もよく利用している。

では、親指周辺の痛みに対しては、温めた方がよいのか、冷やした方がよいのか。素人にはとても判断がつかない。

■温熱と寒冷のW療法

温熱療法は主に長期間継続している慢性的な筋肉の疲労やコリに用いるとのこと。代表的症状としては腰痛や肩コリなど。対して、寒冷療法は主に短期間に発生している筋肉の炎症に用いるとのこと。代表的症状としては捻挫やスポーツ後の筋肉痛など。

親指近辺の「長母指外転筋」や「短母指伸筋」という腱は炎症を起こしているため、寒冷療法の対象となる。

ただ、腱はそのまま伸び、肘や腕に繋がっている。繋がっている部分を押してみると、ズシリとした独特の痛みがある。

ズシリとした痛みは慢性的な症状の特徴である。親指周辺へ症状が出る前に、すでに慢性的な症状が発生しているのだが、気づいていないだけである。

そこで、東洋医学の「曲池」や「手三里」と呼ばれるツボを中心に温熱療法を行うのがよいとのこと。お灸やカイロ、アームウォーマーなどが効果的。


(曲池は肘を曲げたときにできる窪みのあたり)


(手三里は曲池から指3本分のあたり)

筆者は炎症を起こしている親指周辺を冷却ジェルで冷却しつつ、ツボにはお灸をしている。当たり前のことだが、冷却ジェルだけだと冷たく、お灸だけだと熱い。両方を同時に行うことで、治療効果が高まるだけでなく、心地良い療法となる。

また、ゲームプレイの後、就寝前に行うことが多く、お灸の香りにリラックス効果があり、眠りに誘ってくれる。この療法を行うようになってから、無意識に指をグルグルすることもなくなった。

ただ、この方法はあくまで緩和ケアであって、症状を完治させるものではない。完治させるには、コントローラーを握らない日を作るなどが必要とのこと。よって、症状が出てくる前にケアをはじめるとよい。

■ゲーマーのコンディション調整

これからのゲーマーは、プロアマ問わず、コンディション調整は必須事項である。それは、家族など周囲の人々に対するマナーであり、さらに言えば自身の身体へのマナーでもある。

ゲームプレイによって心身を壊すということでは、社会からも身近な人からも、とてもコンセンサスを得ることはできない。事実、WHOはゲーム依存を疾患と認定している。社会的コンセンサスなくして、真のeスポーツ発展はありえない。

リアルスポーツと同様に、家庭内でもオフライン大会でも、プレイヤーがアイシングをする姿が当たり前の光景となることを願って止まない。

(取材・文●fanatic wilkinson’s)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)

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