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元日本代表ファンタジスタ礒貝洋光さんもeスポーツ参戦!「サッカーは疲れる。サッカーゲームは疲れないところが好き」

Jリーグ黎明期のガンバ大阪でファンタジスタと呼ばれ、当時の日本代表であったラモス瑠偉から「俺のあと、代表の背番号“10”は彼しかいない」と後継者にも目された礒貝洋光さん(49)。9月某日、VAMOLA編集長であるちゃまくんが礒貝さんへ「ウイニングイレブンを教える会!」が開催された。元プロサッカー選手として培った経験や、10番プレイヤーであればこそ持ち得るイマジネーションが、近年急激な進化を遂げるサッカーゲームに対して、何か通じる側面はあるのか。以下、磯貝さんがウイイレで初めて遊んだ感想など、実際にプレイしながら対談インタビューを行った。

礒貝洋光
1985年に帝京高校へ入学すると1年生から10番を背負う。東海大学では、澤登正朗と共に1年時からレギュラーとして全日本大学サッカー選手権大会を始め多くのタイトルを獲得。ガンバ大阪へ加入後は、永島昭浩や本並健治らと共に、Jリーグ初期のガンバ大阪を主力として支えた。1995年に日本代表としてインターコンチネンタル選手権でAマッチデビュー。1997年に浦和レッドダイヤモンズに移籍したが、翌1998年に29歳で現役を引退した。Jリーグ通算成績は135試合出場29得点。その後、プロゴルファー宣言や大工見習いになるなど、現役引退後はその自由でファンタジスタな人生がバラエティなどで話題となっている。

磯貝さんがeスポーツに関わるにあたって

磯貝さん:11人対11人で(サッカーゲームを)できるモードがあると聞いて、もはやそれはリアルのサッカーと同じことだと思いました。何か自分の経験や立場で協力できたら良いなと思いまして、eスポーツに興味を持ちました。例えば、自分がコントローラーを実際に(人前で)握ることで、将来的に戦術的な理解を教えたりできたら良いなと。とは言え、そもそも自身がゲームに興味のあることが、まず基本のところなんですが。

(ウイニングイレブン2019のように)ここまで細かく動けるようになってから、サッカーゲームをしたことはないです。ファミコンやスーパーファミコンが流行っていた当時、現役時代にゲームは結構ハマっていました。選手たち同士で遊んでいたと言うよりは、自分の家で1人でやっていたかと思います。今は現役選手の多くが息抜きや、真剣にやっているとも聞いています。過去のワールドカップでも、選手がプレステを持ち込んでいたと聞きますよね。

eスポーツに魅力を感じていること

磯貝さん:どんどん映像の表現がリアルになっていくことや、中でも一番魅力的だと感じるのは「肉体的な(疲労の)心配が無い」ことかなと思います。正直、サッカーは疲れますよね(笑)。肉体的なストレス度が違うので、eスポーツ(サッカーゲーム)は安定してできるかなと思います。

―ここで、サッカーゲームはメンタルの疲労が大きい競技だと指摘され…

磯貝さん:確かにそれはあるかもしれませんね。まだプレイをしていないので分かりませんが(笑)。メンタルのこともそうですが、実際の動き方をわかっている人が、サッカーゲームも強くなるということは、十分ありえるでしょうね。凄い時代になったなと思います。

ちゃまくん指導の元、パリ・サンジェルマンを選択した磯貝さん。プレイ開始!

ちゃまくん:☓でパス、△でスルーパス、□でシュート、R1でダッシュと基本的なところからやっていきましょう。

磯貝さん:(守備の)マーカーを動かさないと(ディフェンスが)動かないわけでしょ? 逆サイドに蹴るときは、どうやって先(のスペースや選手たち)を見るの?

ちゃまくん:カーソルのL1で守備の選手を変更します。ボールの位置によって(自動的に)的確な選手にカーソルが合うようになっています。逆サイドは、スクリーンの下にある小さいレーダー画面を見るんです。ピッチ全体を俯瞰してプレイすことができるので、実際のサッカーより視野が広いかもしれません。逆に言えば、対戦相手も同じように俯瞰的に見られるので、お互いの守備が崩されにくいところはあります。(実際のサッカーに近い部分でいうと)相手がフォーメーションを変えてきたら、自分のチームもフォーメーションを変えることもあります。複数人の対戦では、「どこでプレスをかける?」とかも意識統一しないといけないんですよ。

磯貝さん:それはもう本当のサッカーだね!11人制ならキーパーもいるわけでしょう。キーパー(を操作してる人)がゴールの中に飛んじゃうこともあるんじゃない(笑)。ドリブルが左のスティックなのはわかるんだけど、今のゲームには「重心の移動」なんて要素もあるんだね?

ちゃまくん:10番プレイヤーとしてのセンスを活かしていきましょう(笑)!フライでもゴロでも、(スルー)パスが通るかな?通らないかな?と、ドリブルしながらパスコースを作るような動きの意識やセンスは、僕たち(実際のサッカー)未経験者より絶対あると思うので。

磯貝さん:パスを(ディフェンスの)背後に出すスルーパスは好きだったんだけど、本当に得意だったのは実はボールを奪うところなんだよ。最近の言葉で言えば「デュエル」なのかな(笑)。

磯貝さんが、不用意なファールでイエローカードを受ける

ちゃまくん:完全にアフター(ファール)ですね(笑)。実際にプレイしてみてリアルのサッカーとは違いますか?

磯貝さん:(悪質なファールは)現役時代もやってましたね(笑)。(ウイイレを実際にプレイしてみて)単純に楽しいですね。このままやっていけば、ちょっとずつ上手くなる予感がありました。まず、プレイステーション4を買います。ソニーの人に言ってみます(笑)。

ちゃまくん:トップにボールを当てた際、ポストプレーの一連の動きが、実際のサッカーを経験してきた「感」が活きていますね。

磯貝さん初ゴール奪取!ムバッペがシュートのこぼれ球を押し込んで1-0

ちゃまくん:反応も良く、落ち着いてましたね。

磯貝さん:ゴールにパスです(笑)。

1-0で試合終了。磯貝さんの初勝利!

ちゃまくん:初めて本物のサッカー選手に教えました。以前、浦和レッズに所属していた関根貴大(現シント・トロイデン=ベルギー)選手とイベントで対戦したことはあるのですが、詳しくプレイを教えたわけではなかったので。磯貝さんは、覚えたら上達が速いと思います。できない人はずっとできないようなプレイを一瞬していたので、ポテンシャルはあると思いますよ!

磯貝さん:オレもどっかの(eフットボールの)リーグで頑張れるように(笑)。単純に(実際のサッカーと同じように)点が入ったり、勝ったりすれば嬉しいですね。ありがとうございました。

本インタビューは、FIFAシリーズのオンラインリーグを運営するS-Leagueの協力により行われました。S-Leagueは2015年9月4日から始まった、日本最大級のサッカータイトル専用のプラットホームです。特に、11人対11人対戦を重要視した運営をしています。
S-League(エスリーグ)
https://seed-japan.info/league/s-league/

(インタビュー●ちゃまくん)
(文●Torinos)
(取材●VAMOLA eFootball News編集部)

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