ロシアW杯第3戦の地ヴォルゴグラードで、FIFA18の国際対戦。香川県出身Kennyが現地ロシア人選手に圧勝
6月29日、日本チームが臨んだロシアW杯グループリーグH組第3節、対ポーランド戦が行われた翌日、ここヴォルゴグラードではもう1つの国際試合が行われていた。21歳の近畿大学に通う児島健介さん(プレイヤーネーム:Kenny)らが、ヴォルゴグラードアリーナに隣接するショッピングモールEUROPA内に設置されている「FIFA18ゲームブース」で、現地に住むロシア人たちとゲーム対戦を行った。
(写真左:児島さん、右:ヴォルゴグラード在住のプレイヤーたち)
海外の大型ショッピングモールでは、FIFA18のゲームブースが置かれているスペースをよく見つけることができる。今回、W杯の日本戦3試合をすでに観戦した児島さんら香川県出身のグループは、FIFA18の実力は香川県トップレベルだと胸を張る。児島さんは週4日、夜通しプレイすることもある現役プレイヤー。ただし、首都圏の大会にはエントリーした経験はなく、「もし大会があり、さらに賞金があるなら、ぜひ出場してみたい。現在、そうした情報が(香川県まで)届いていない。仮に初任給レベルに賞金が稼げるなら、サッカーゲームを仕事にすることも検討してみたい」と課題と夢を語った、リヴァプールFCを扱う児島さんは、FCバイエルンミュンヘンでプレイするロシア人相手に11対1で圧倒的な勝利を収めた。
(写真:ショッピングモール内のフードコートエリアの一画にあるFIFA18ゲームブース)
「最初に始めたサッカーゲームは、ウイイレ10から。今はFIFAをメインにプレイしています。小さい頃はウイイレの方が分かりやすくて、FIFAは食わず嫌いだったけど、FIFAは戦術や動きがもっとリアルだと感じる。実名も相当魅力だと思う。対戦してみて、ここのロシア人は目の前のことだけを考えてプレイしている気がする。日本人はもっと先を読みながらプレイするので、それは日本人の特徴と強さだと思う」と語った。
(写真:11対1で勝利を収めた直後のKennyさんら2選手)
「ゲームだと上から(俯瞰して)見えるので、選手をどう動かせば良いか分かる。(自分がサッカーを実際にプレイする時に)やっぱりこっちのプレイの方が良かったと反省できる」とeフットボールが、リアルなフットボールにも良い影響を与えている可能性を語った。
グループH組を1勝1敗1引き分けの勝ち点4、フェアプレイポイント差で決勝トーナメント1回戦に臨むことになった日本。次はベルギーとロストフオンドンで対戦する。当地でも、FIFA18ブースはどこかにあり、共通言語としてのサッカーゲームで日本人や海外のファンと、当地ロシア人が交流することであろう。こうした景色は、W杯のもう一方の豊かな国際交流の情景となっている。
(取材●VAMOLA eFootball News編集部)