全国都道府県対抗eスポーツ選手権 茨城プレ大会が開催 大井川県知事「女性にも参加の裾野を広げていきたい」
2019年秋の茨城国体の文化プログラムの一環として、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019IBARAKI」が開催される。同大会の開催約1年前となる15日、エキシビション大会として「茨城プレ大会」が、つくば市国際会議場で行われた。採用されたeスポーツ種目は、「ウイニングイレブン2019」。1チーム3人一組による団体戦方式(通称、3on)で行われ、高校生以下が対象の「少年の部」16チームと、年齢を問わない「オープンの部」25チームが参加し、優勝を目指した。
(写真:「少年の部」に出場した高校生たちは、学校の制服姿が目立った)
(写真:予選には、女性選手や高校の生徒会チームも参加していた)
(写真:大ホールでの準決勝に進出した、「少年の部」と「オープンの部」の選手たち)
両部門とも準決勝以降は、同会場の大ホールで行われた。「少年の部」の決勝は、鉾田第二高校のサッカー部のチーム「鉾二メロン’S」と、水戸工業高校の同級生チーム「フィーヴァー」が対戦。前半早々に先制した「フィーヴァー」が、ボールの取り合いの膠着状態が続く展開になるも1点を守り切り、見事に優勝を決めた。同チームの選手たちは、「高校の先生のプレイステーション4を借りて、週に1回だけど、学校で練習をしてきた。両親も喜んでくれていると思う」とフレッシュな感想を述べた。一方、敗戦した「鉾二メロン’S」の選手たちは悔しそうな表情で、「これからも練習を積んでいきたい」と今後の努力の姿勢を示した。高校生の選手たちの言葉や表情からは、友情や絆、勝利の嬉しさや敗戦の悔しさが、強く感じられた。
(写真:試合後のインタビューに答える、「フィーヴァー」の選手たち)
また、「オープンの部」で優勝したのは「鹿麗會(しかれいかい)」。地元鹿嶋市の同級生チームで、15年以上のウイイレ歴を誇る3人で結成。前後半とも得点を取れば、相手に追いつかれる白熱したシーソーゲームに。最終スコアは2対2になり、今大会のレギュレーションによりPK戦へ突入した。キッカーが8人目までもつれる対決に、会場の熱気と集中はピークに高まる。最後は4対3でPK戦を制し、劇的な優勝を決めた。メンバーの中沢さんは、「チャンスがあれば国体にも出場したい」と意欲を語った。なお、同チームは、23日に幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ内の大会「ウイニングイレブン2019 国内最強チーム決定戦」に出場する権利を得た。
(写真:大井川茨城県知事から賞状と景品を贈られる、「鹿麗會」の選手たち)
大会後、大井川茨城県知事は、「非常に盛り上がりを見せたプレ大会になった。もっと皆さんにeスポーツの認識や理解をしてもらって、たくさんの人に楽しんでもらいたい。プレ大会としては成功だったと思います。今日の大会を踏まえた上での課題としては、もっと裾野の広い方々にもたくさん参加していただけるようにしていきたい。女性や高齢の方などにも、eスポーツ大会に参加いただけるようになればと思います」と語った。
(写真:茨城県公式Vtuberの茨ひよりさんと、大井川知事)
(写真:アシスタントの小島みゆさんは、「ウイイレの女性だけの大会もできて欲しい」と訴えた)
なお、スペシャルゲストとして来場した、アジア大会で金メダルの「レバ選手」と、数々の世界大会に日本代表として出場実績が豊富な「Mayageka選手」が同じチームを組み、同大会に参加したチームと対決。「結果だけでなく、見た人が楽しいと思ってもらえるプレイを表現したい」と語っていたMayageka選手が、幾度となくドリブルで相手を翻弄する技術を披露して会場を湧かせていた。
(写真:初めて一緒にプレイしたと語った、レバ選手とMayageka選手)
(写真:大会のステージでは、柴田将平さんが実況を担当した)
関連URL
全国都道府県対抗eスポーツ選手権 IBARAKI公式サイト
https://www.ibarakikokutai2019.jp/2018/07/1714393.html
(取材●VAMOLA eFootball News編集部)