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【FIFA19】CONTINENTAL CUP2018は、アメリカ代表ジョクサン選手に初の栄冠! ドイツ代表ストレンジャー選手に劇的な逆転勝利!

10月28日、『FIFA 19』によるeスポーツの世界大会「CONTINENTAL CUP 2018 Presented by PlayStation®」(以下「CONTINENTAL CUP 2018」)もいよいよ最終日を迎え、ついに決勝戦がParis Games Week(以下PGW)内特設ステージで行われた。18カ国から32選手が出場した同大会の決勝に駒を進めたのは、FIFA強国ドイツ出身のストレンジャー選手と、準々決勝で日本代表のナスリ選手を破り勢いに乗ったアメリカ代表のジョクサン選手となった。


(写真:両選手の入場前に行われたストリートサッカーショーの様子)

決勝戦の試合形式は1マッチ3ゲーム制となり、そのうち2ゲームを先取した方が勝利者となる。以下、試合の模様とジョクサン選手の優勝インタビューをお伝えする。

■試合の模様

1st Leg序盤、両選手とも手堅い試合の入り方になる。中盤の激しいデュエルからボールを奪い合う時間が続き、両選手ともボールを前線までスムーズに運べない。攻撃が手詰まると、ビルドアップを立て直すため、ゴールキーパーへ一度ボールを戻すプレーが見られるなど、まるでリアルサッカーを見ているような緊張感のある攻防が続いた。

前半36分、中央から攻め、一度フェイントを決め、ペナルティエリア内に進入してからのシュート。ジョクサン選手が先制点を奪う。しかし、FIFAの世界大会の常連者であるストレンジャー選手が徐々に試合のペースを掴む。後半に2得点し逆転をすると、そのまま試合は終了。ストレンジャー選手が1st Legを2対1で勝利した。


(写真:会場のビジョンには、試合後すぐにシュート数やポゼッション率などのデータが映り出される)

2nd Legの前半、1st Legを勝利した勢いのままにストレンジャー選手が連続得点で2対0。ジョクサン選手には厳しい展開となる。しかし後半に入ると、もう後のないジョクサン選手の気持ちにスイッチが入る。ミドルシュートと中央からの突破のゴールで見事に2点差をイーブンに戻す。

その後、ストレンジャー選手がさらに得点を追加すると、ジョクサン選手もすぐに奪い返す。スポーツでいう「ゾーンに入った」ようなジョクサン選手の凄まじい集中力と粘りに、場内にいる観客のボルテージも上がる。2nd Legは90分で決着がつかず3対3で延長戦へ突入した。


(写真:観客からは、リアルサッカーであるかのような応援コールも多く見られた)

延長戦も激闘となる。両者に決定機が訪れるも、お互いのゴールキーパーがビッグセーブを連発。そして109分、ストレンジャー選手が待望のゴールを決め4対3とリードする。しかしそのたった2分後、ジョクサン選手が再び粘る。右サイドの連携から得点を奪い返し4対4の同点。会場の興奮も最高潮となる。


(写真:会場の実況と解説も興奮を煽る)

そして、いよいよ延長戦も終了間際の118分、ジョクサン選手が操るルート・フリットが中央からディフェンダーを1人交わし、左足を一閃。ゴール右上に素晴らしいミドルシュートを決め、そのまま試合は終了。ジョクサン選手が5対4で2nd Legを制した。よって1勝1敗のタイゲームとなり、最終試合3rd Legが行われることとなった。


(写真:画面に集中する両選手)

3rd Legは、ジョクサン選手のテクニカルなパスが回り出す。プレーの予測が明らかに良くなり、ボールを奪取する機会が増え試合を支配し始める。その良い流れの中で、前半序盤からジョクサン選手が連続得点を奪い2対0に。前半のアディショナルタイムに両者が1得点ずつ追加し、3対1で前半が終わる。


(写真:会場は超満員。入場できいないファンも多くいた)

ストレンジャー選手にも、ドイツやヨーロッパのタイトルを手にしてきたという意地と経験がある。59分、ストレンジャー選手が相手の守備ミスからボールを奪うと、素早く前線へ。落ち着いてゴールを決め、3対2の1点差まで詰め寄る。

しかし74分、ジョクサン選手が操るクリスティアーノ・ロナウドがダメ押しゴール。4対2と再び2点差とする。両者は最後まで攻め手を緩めず戦うも、そのまま試合は終了。ジョクサン選手が3rd Legを勝利した。3試合の結果は2勝1敗となり、ジョクサン選手が見事に逆転で優勝を決めた。


(写真:優勝セレモニーの様子)

■ジョクサン選手優勝インタビュー


(写真:優勝インタビューに答えるジョクサン選手)

――世界チャンピオンになった気持ちは
優勝できると思っていなかったので、率直にとても嬉しい。グループステージを勝ち上がって、ノックアウトステージに来たことだけでも素晴らしい気分だったよ。

――決勝戦を振り返って
本当にタフな試合だった。ストレンジャー選手は1st Legの入り方がとても良かったと思う。僕自身は1st Legはなかなか気持ちよくプレイできなかった。

2nd Legに入って、ようやく試合に集中することができた。そのタイミングで戦術を変えたことも上手く機能して、勝つことができたかなと思う。


(写真:ジョクサン選手の隣で意気消沈するストレンジャー選手)

――昨日のインタビューで宣言したエル・トルネードを何度か見せようとしました
そうだね。決まったらラッキーだったね。まだ、ナスリ選手ほど上手くできないけどね(笑)。

――決勝以外で一番大変だった試合は
準々決勝のナスリ選手との試合だったよ。彼の攻撃も守備もとても良かったからね。

――優勝おめでとうございます
本当にありがとう。


(写真:優勝の副賞として、UEFAチャンピオンズリーグ決勝のVIPチケットも手にした)

■大会結果まとめ


(写真:グループリーグの組分けと予選突破選手の表)


(写真:決勝トーナメントの最終結果と得点の表)

CONTINENTAL CUP 2018は、アメリカ代表のジョクサン選手の優勝で幕を閉じた。北米の大会では優勝経験があるものの、世界大会へはこれが初参戦となる。世界大会の常連ストレンジャー選手を降すアップセットで、初参加ながら見事その栄冠に輝いた。『FIFA eWorld Cup 2019』の出場を目指す、FIFA19の新シーズン「EA SPORTS FIFA 19 Global Series」は始まったばかりである。


(写真:優勝セレモニー後に、ジョクサン選手とナスリ選手)

ナスリ選手はベスト8の成績を収め、本人も「自信に繋がる」と語ったとおり上々の滑り出しといえる。準々決勝でギリギリまで詰め寄ったジョクサン選手が優勝したことは、世界大会の優勝者と対戦したこととなり、ナスリ選手がそこから獲た自信と経験は極めて大きいはずである。

CONTINENTAL CUP 2018と同様のオフライン開催の世界トーナメントが、前シーズンの2大会から今シーズンは6大会に増えた。今後、ほぼ毎月のようにヨーロッパで世界大会が開催される予定だ。ナスリ選手の今後の活躍が楽しみであると同時に、他の日本人選手のより一層の活躍を期待したい。

(取材●VAMOLA eFootball News編集部)

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