【FIFA19】CONTINENTAL CUP2018パリ世界大会が開幕 グループH日本代表ナスリ選手は白星発信!

10月26日『FIFA 19』によるeスポーツの世界大会「CONTINENTAL CUP 2018 Presented by PlayStation®」(以下「CONTINENTAL CUP 2018」)がParis Games Week(以下PGW)内特設会場で開幕した。日本からは13日の代表選考会において、圧倒的な強さを見せて優勝を果たしたナスリ選手(大会での登録名はWeb nasri)が出場。

グループHに登場した日本代表ナスリ選手の対戦相手は、当日のオフライン予選を勝ち上がったドイツ人のDRERHANO選手。試合の模様と終了後のVAMOLA単独インタビューをお伝えする。


(写真:PGW内に作られた特設会場)

■試合の模様(マッチレポート)

ナスリ選手のフォーメーションは4-4-2とバランス型の陣形。対するDRERHANO選手のフォーメーションは4-2-3-1と標準の陣形。前半序盤はナスリ選手がボールをキープするも、徐々にDRERHANO選手のペースへ。

前半19分DRERHANO選手がペナルティエリア外からロングシュート。美しいカーブを描きながらゴールに吸い込まれた。前半24分ナスリ選手がシュートを放つも、体勢を崩した緩いシュートは枠内におさまらない。前半32分DRERHANO選手がキーパーのスローインをカット。そのまま、先ほどと同じようなシュートを放つもゴールならず。

前半36分には華麗なパス回しでスペースをつくり、中央からスルーパス。流し込むもゴールならず。何度も絶好機を迎えながら、決めきれないDRERHANO選手の顔には苦渋の色が滲んだ。その後も前半終了まで、DRERHANO選手がゴールを急襲するも、得点には到らなかった。こうして、DRERHANO選手の流れでナスリ選手が1点ビハインドのまま前半は終了した。


(写真:試合は、大会公式チャンネルでも配信された)

後半開始から間もなくの60分、ナスリ選手がディフェンスに寄せられながらも、何とか攻め上がりシュート。ようやくの同点弾を決める。

後半73分ペナルティエリア内で攻守入り乱れる中、ナスリ選手がシュート。ゴールならず。しかし、ここでナスリ選手がPKのチャンスを得る。キッカーはレジェンドのロナウド。緩く丁寧なキックを真ん中へ確実に決め逆転。これが決勝点となった。


(写真:会場の実況と解説はフランス語で行われた)

■ナスリ選手試合後インタビュー

――初戦の感想は
練習でプレイしたときと環境が違ったので、慣れるまでに時間がかかりました。(選手の動きの)重さが違っていて、慣れるまでは大変でした。

――2対1で勝利しました。試合の内容に関しては
結構(DRERHANO選手に)押されていたので、運良く、本当に運良く勝てたと思います。よくわからないPKももらえました。

――相手に先制されてからの心理状態は
60分くらいまで、この(0対1の)ままだったらフォーメーションを変えようかなと思っていましたし、そんなに焦りは無かったです。そうしたら、フォーメーションをちょうど変えようと思った時間に点が入りました。

――対戦相手のDRERHANO選手の印象は
かなり強かったです。日本にいないタイプでした。全部が速いです。それが選手のレベルなのか、プレイ環境なのかわからないですが、とにかく頭の回転が速いなと感じました。

――世界大会への慣れは
結構慣れてきて、落ち着いてできるようになってきました。

――次戦がFIFA eW杯王者ドサリ選手です
どんなレベルを感じて楽しみたいです。強さを体験してみたいです。


(写真:DRERHANO選手はFIFA16のドイツ王者でもある)

■DRERHANO選手試合後インタビュー

――試合を振り返って
前半はうまくできたと思う。後半、ナスリ選手が戦い方を変えてきて上手くやられてしまった。PKの判定は正直よくわからない。引き分けが妥当な内容だと思ったが、これがFIFA(というゲーム)だよ。

――次の試合に向けて
(初戦は)良い試合ができたと思う。まだ自信は失っていないよ。


(写真:会場は約400人収容。7割程の席が埋まっていた)

■雑感

ナスリ選手が試合には勝利したが、試合内容としてはDRERHANO選手も負けてはいなかった。テクニカルなドリブルで見せた華麗な個人技。大胆なパスワークと細かいパスワークを織り交ぜる、バランス感覚とその判断の速さ。DRERHANO選手のプレイは本当に素晴らしいものだった。

ただ、インタビューからナスリ選手がそのことを十分に認識していることが伝わってくる。世界大会の舞台で、あの状況で、PKを真ん中に決める度胸にナスリ選手の強心臓ぶりが発揮されていた。素直に認める謙虚さと強心臓を併せ持っていることがナスリ選手の強さなのかも知れない。

(取材●VAMOLA eFootball News編集部)

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