<CONTINENTAL CUP2018パリ世界大会>日本代表ナスリ選手が決勝トーナメント1回戦を突破! マッチレポート&インタビュー
10月27日『FIFA 19』によるeスポーツの世界大会「CONTINENTAL CUP 2018 Presented by PlayStationR」(以下「CONTINENTAL CUP 2018」)が2日目を迎えた。昨日、世界王者MSドッサリ選手を破り、勢いを増す日本代表ナスリ選手(大会での登録名はWeb nasri)が決勝トーナメントに登場。ナスリ選手の対戦相手は、香港代表のジーザス選手。試合の模様と終了後のVAMOLA単独インタビューをお伝えする。
(写真:試合前のレギュレーション説明を受けるナスリ選手)
■1st Leg
ナスリ選手のフォーメーションは攻守バランス型の4-4-2。一方、ジーザス選手のフォーメーションは標準型の4-2-3-1で試合は始まる。
ナスリ選手が大会初日のインタビューで答えていた「選手の重さ」を感じていたためか、前半は両者ともリズムを欠いたような展開が続く。それでも、前半31分にはナスリ選手が中央から中盤と前線で丁寧に連携しながら攻め上がりシュート。ヒールで浮き球にしたボールをオーバーヘッドで叩き込む、いわゆる「エル・トルネード」と呼ばれる技ありゴールを決める。いつも冷静沈着なナスリ選手にしては珍しく、小さなガッツポーズ。
ゴールをきっかけにナスリ選手は、何かを掴んだようにリズムを取り戻す。一方のジーザス選手は焦りの場面が目立った。1-0とナスリ選手がリードまま前半は終了した。
(写真:作り込まれた選手紹介画面)
後半開始直後の48分、ジーザス選手が大きなパス回しから中央に進入。ペナルティエリア外からシュートするも、ゴールはギリギリ枠を逸れる。その後もジーザス選手に何度か絶好機が訪れるも決めきることができない。
すると後半72分、ナスリ選手がリズミカルなパス回しからペナルティエリア右サイドへ進入し、角度のあるシュート。見事に決まり、小さくガッツポーズ。いつものルーチン、コントローラーをタオルで拭く仕草を見せた。その後もナスリ選手は守りに入らず、敵陣へ果敢に攻め続ける。
得点は変わらず、2-0とナスリ選手の勝利で1st Legは終了した。
(写真:画面に集中する両選手。観客からの視線も集まる)
■2nd Leg
ナスリ選手は1st Legからフォーメーションを変え、4-2-3-1と中盤に人数を割いた。一方、ジーザス選手は1st Legと同じく標準型の4-2-3-1。
前半はナスリ選手が左サイドへボールを集め、スペースがあれば中央を攻めるという展開に。前半12分、ナスリ選手が同じく左サイドから中央の展開でシュート。1st Legでも見せた、ヒールで浮き球にしたボールをオーバーヘッドで叩き込む「エル・トルネード」を見せ、見事な先制弾を決める。
ジーザス選手は果敢に敵陣内へ進入し、惜しい場面はあるものの、なかなか決めきることができない。1-0とナスリ選手がリードまま前半は終了。
(写真:今大会はPlayStationの「S」にちなみ、S字型で対面するステージとなった)
後半に入り56分、プレッシャーが一瞬弱くなったところをジーザス選手が中央から攻め上がり、意地の一発。見事な同点弾を決めた。両者とも惜しい場面はあったものの、結果1-1のドローで2nd Legは終了。よって、ナスリ選手の勝利が確定した。
ナスリ選手は、落ち着きのある安定した試合展開を見せた。一方、敗れはしたものの、ジーザス選手の取り組む姿勢やプレイスタイルからは、その実直さが溢れていた。
■ナスリ選手への単独インタビュー
――決勝トーナメント1回戦を勝利しました
まずは、安心しました。
――守備が機能していたように見えました
ジーザス選手が攻撃的ではないフォーメーションだったので、あたふたせず安定的な守備ができたかなと
思います。
――ジーザス選手の印象は
アジア人との対戦は、オフライン大会では初めてでした。パリに来てからの練習試合で何度も対戦していたので、少しやり辛かったです。
――試合で評価できるポイントは
守備から入って、うまくシュートまでいけたかなと思います。ポゼッションもできて、うまく攻撃まで繋げられたかなと思います。
――凄いシュート(エル・トルネード)が2本決まりました
昨日ジーザス選手と練習試合を2回やりましたが、(エル・トルネードを)全く警戒していなかったので、「やってやろう」と思い準備していました。
基本的にペナルティエリアの近くなら、もっとディフェンスがチェックに行くのですが、ジーザス選手はAIに守備をさせるスタイルだったので、上手くできました。
――次戦、アメリカ人のジョクサン選手です
今大会で初めて知った選手です。まだプレイしているシーンを5分くらいしか観られていないのですが、アンドニーという強いスペイン人を倒して来ているので、強敵だと思います。
――試合で表現したいことは
(決勝トーナメント)1回戦に勝ったことは良いのですが、試合内容に納得していないので、自分の持っている力をもっと発揮できるように、(次戦)頑張りたいと思います。
■ジーザス選手への単独インタビュー
――試合を振り返って
良い試合だった。ディフェンスは上手くできたと思うが、残念ながら結果に繋がらなかった。攻撃は決定機を多く作れなかった。ナスリ選手が完璧だった。2017年から世界大会に出て、今回は2回目。良い経験になった。
――ナスリ選手の強さは
彼は常にクリアーな思考をしているように思う。どんな状況でもパニックにならない。常に正しいプレイの選択をしているね。
(取材●VAMOLA eFootball News編集部)