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<CONTINENTAL CUP 2018日本代表選考会>優勝はナスリ選手!大会随一の熱戦、準決勝ナスリ対fantom戦をマッチレポート

10月13日に『FIFA 19』のeスポーツ大会「CONTINENTAL CUP 2018 Presented by PlayStation®」(以下「CONTINENTAL CUP 2018」)の日本代表選考会が開催された。5月4日に行なわれた「明治安田生命eJ.LEAGUE」(主催:公益社団法人 日本プロサッカーリーグ)の決勝ラウンドに出場した10名の選手により、日本代表をかけた熱戦が繰り広げられた。

決勝戦は、今年8月のロンドンで開催された「FIFA eWorld Cup Grand Final 2018」に出場実績があるナスリ選手と、FIFA12シリーズより国内の第一線で活躍が続くマイキー選手が対戦。優勝候補最有力と目されていたナスリ選手が2試合を通じて9対2と圧倒し、予選から無敗の強さで優勝を果たした。同選手は、10月26日よりパリで開催される「CONTINENTAL CUP 2018」へ日本代表として出場する。

大会公式Youtubeチャンネル

予選は5名ずつ2つのグループに分かれ、勝ち点の上位2位までが準決勝に進出。各選手4試合の対戦成績により、グループAからはナスリ選手が1位、かーる選手が2位で通過。グループBからはマイキー選手が1位、fantom選手が2位で準決勝に進出した。今記事では、同大会において随一の熱戦となった準決勝第1試合「ナスリ選手対fantom選手」の試合をピックアップし、詳しく振り返る。


(写真:大会は恵比寿にあるCroak Prime Studioで行われた)

■準決勝第1試合「ナスリ選手対fantom選手」

準決勝第1試合は、「FIFA eWorld Cup Grand Final 2018」にも出場したナスリ選手と、パーク・ザ・バスの戦術を得意とするfantom選手の対決。ナスリ選手がベルギーを選択。フォーメーションは4-2-3-1と標準的な陣形。fantom選手はイングランドを選択した。フォーメーションは3-5-2と中盤に人数を割いた陣形。

■準決勝第1試合 1st Leg

1st Legはナスリ選手がホーム、fantom選手がアウェイで試合は開始された。前半開始14分、ナスリ選手のコーナーキックをfantom選手のキーパーがファンブル。ファンブルからパスを繋ぎ生み出したチャンスからシュート。ナスリ選手が先制点を決める。前半22分、ペナルティエリア外からfantom選手がコントロールの効いたロングシュート。ゴールを決め、同点弾となった。


(写真:得点を奪われても表情を崩さないナスリ選手)

後半56分、ナスリ選手が中央から崩して、ペナルティエリア内へ進入。パスを流し込みゴールを決めた。後半80分、fantom選手がロングパスからチャンスをつくり、ペナルティエリア外からロングシュート。再び同点弾を決めた。後半も終了間近の88分、fantom選手のディフェンスミスを見逃さず、ナスリ選手が中央からのロングパスでチャンスをつくり、低く抑えた正確なシュート。ゴールを決め1st Legの決勝点となった。

■準決勝第1試合 2nd Leg

1st Legに敗れたfantom選手は、フォーメーションを細かく調整。オフェンス時は、3バック、ディフェンス時は5バックとなるフォーメーション。2nd Legはfantom選手がホーム、ナスリ選手がアウェイで試合が開始。前半29分、ナスリ選手がサイドからファーサイドへのスルーパス。

ワンタッチから丁寧にゴールへと流し込み、先制弾を決めた。前半も終了間近の44分、fantom選手がスペースを探しながら細かいパス回しからチャンスを生み、タイトなスペースを見逃さずシュート。ゴールネットを揺らし、見事な同点弾を決めた。


(写真:アウェイゴールでナスリ選手をギリギリまで追い詰めたfantom選手)

後半59分、fantom選手がペナルティエリア内でパスを繋ぎシュート。キーパーがファンブルするも押し込み、見事な逆転ゴールを決めた。優勝候補と目されていたナスリ選手の窮地に会場からはどよめきが起こった。アウェイでゴールを多く決めたチームが勝利となるルールのため、fantom選手が有利な状況となった。fantom選手はフォーメーションを5バック固定へ変更。守備に徹底する戦略を採った。一方のナスリ選手は、3-5-2へフォーメーションを変更した。

後半81分、ナスリ選手が相手の固いディフェンスをかいくぐりシュート。見事な同点弾を決め、状況はナスリ選手の優勢へと転じた。両者とも再度フォーメーションの調整に入った。このまま試合は終了。ルールにより、ナスリ選手が決勝へ駒を進めた。

試合後、fantom選手は「自分も試合を観ている人も楽しめるような試合ができたと思うので、負けはしましたけど満足しています。後半、(アウェイゴールの差で)勝敗をリードした時に5バックにしました。ただ、まだ時間が62、63分くらいで、その選択をするには早過ぎました。点の取り合いが続くと攻め負けるのではと考えたので、早めに守りに入ったのですが裏目に出てしまいました」と敗戦の弁を語った。

決勝戦は前述の通り、ナスリ選手がマイキー選手に勝利し優勝を果たした。


(写真:カメラのスイッチングや、VTRの即時編集などを行うスタッフたち)

フォーメーション選択の重要性

今大会では出場者がフォーメーションを細かく設定、変更する場面が多く見受けられた。変更後、試合展開が変わり、得点機が訪れるなど、フォーメーションの重要性を改めて実感した。その一方、優勝したナスリ選手はフォーメーションをほとんど変更しなかった。ナスリ選手の実力をもってすれば、フォーメーションなど関係がないということなのだろうか。

タイミングフィニッシュの攻守両面の対応

また、「FIFA19」の新機能タイミングフィニッシュへの対応は大会のトピックとなっていた。実際に前作までと操作感は大きく異なる。リアルサッカーにおいてもシュートを打つタイミングは、当然のことながら重要である。タイミングフィニッシュという新機能はよりリアル感を演出するものであるのか。

以前なら決めることが難しいスペースや体勢でも、タイミング(操作)が合いさえすればゴールが決まり、よりゲーム感が強くなったと言えるのだろうか。いずれにせよ、タイミングフィニッシュは可視化されるので、大会に出場する選手への評価に関わることは間違いない。


(写真:左から解説の羽染貴秀氏、実況の岸大河氏、ナスリ選手)

決勝後のインタビューでナスリ選手は、「前回(FIFA eWorld Cup Grand Final 2018)、悔しい思いをしたので、少しでも良い成績を残せるように頑張りたいです。ちょっとのミスで点差をつけられてしまうので、ミス無くプレーしたいと思います」とパリ本大会への豊富を語った。

VAMOLAでは、26日から始まるパリ本大会「CONTINENTAL CUP 2018」の現地取材を敢行する。

(文●fanatic wilkinson’s)
(取材・編集●VAMOLA eFootball News編集部)

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