【大会詳細レポート】ウイニングイレブン2019 GEO CHALLENGE CUP大阪大会の結果
11月17日、ウイニングイレブン2019 GEO CHALLENGE CUP大阪大会がゲオ八尾店で開催された。大阪大会の参加者は総勢12名。注目はプロとして出場する、GENKIモリタ選手とかつぴーや選手。
大阪のウイイレプレーヤーのレベルは高く、その他の試合も白熱の展開となった。VAMOLAは現地取材を敢行。プロプレーヤー2人の試合を中心に主要な試合を振り返る。
■大会の特徴
上記の通り、ウイニングイレブン2019で使用可能なチームであれば指定なしとなっている。コナミ社が開催する公式大会などと大きく異なる。公式大会では、コナミ社が任意の10チームを指定している。さらに、日本が金メダルを獲得したアジア大会では、同じチームを選択した場合、コイントスが行われた。
“ウイニングイレブン2019で使用可能なチーム”にはクラブチームだけではなく、国別代表も含まれる。GEO CHALLENGE CUP大阪大会では、ロシアワールドカップを制したフランス代表を選択する参加者がほとんどであった。フランスVSフランスという試合が多く見受けられた。
フランス代表には、ワールドカップでも大活躍したムバッペがいる。ウイニングイレブン2019は、スピードと瞬発力の能力値が高い選手が使いやすい仕様となっている。スピードと瞬発力に優れ、足下もあるムバッペは、ユーザーからの人気が高い。大会ではムバッペでサイドやペナルティエリア内に切り込む様子が何度も見られた。同じく、フランス代表グリーズマンのシュートシーンも多く見られた。
■試合展開
・GENKIモリタ VS らいねる
GENKIモリタ選手はアタランタを選択。らいねる選手はフランスを選択。GENKIモリタ選手がアタランタを選択した際、「えっ?」という雰囲気が会場に流れた。この二人はオンラインでも何度か対戦経験があるとのこと。3-1でGENKIモリタ選手が勝利した。
・かつぴーや VS こはく
両者ともフランスを選択。開始早々に、こはく選手が先制点を奪う。「KYANOS」に所属するかつぴーや選手は、VAMOLAでもお伝えしたTGS2018「国内最強チーム決定戦」を制した、カストロノミナンダバーチャットのメンバーでもある。
【「電子」を扱う制御盤メーカーがeスポーツチーム『KYANOS(キュアノス)』を創設。かつぴーや選手、Parika選手が所属】
【<ウイイレ2019国内最強チーム決定戦>優勝は「カストロノミナンダバーチャット」 来年1月のサウジ行きの切符を獲得!】
かつぴーや選手が初戦で先制される展開に会場が何とも言えない雰囲気となる。しかし、プロの意地を見せ、じわじわとかつぴーや選手の流れとなり、3-1でかつぴーや選手が勝利した。
・カーリー VS ゆううら
こちらも両者ともフランスを選択。2-1でカーリー選手が勝利した。「内容的には負けていた」とカーリー選手が試合後にコメント。
・Ryo VS 海
Ryo選手がフランスを選択。海選手がバルセロナを選択。3-2の激戦を制したのはRyo選手。
・GENKIモリタ VS きむ
GENKIモリタ選手はバルセロナを選択。きむ選手はマンブルーを選択。3-1でGENKIモリタ選手が勝利した。
・かつぴーや VS タイガー
ここも両者ともフランスを選択。2-0でかつぴーや選手が勝利した。
・準決勝 かつぴーや VS GENKIモリタ
プロ対決となった今大会の好カード。かつぴーや選手はフランスを選択。フォーメーションは4-3-3。GENKIモリタ選手はスペインを選択。フォーメーションは左右のウィングをSTに変更した、変則型の4-3-3。
GENKIモリタ選手は練習を重ねてきたというポゼッションスタイル。自陣からボールを回しながら、じわじわと敵陣内にせり上がっていく。かつぴーや選手はボールを奪うと即座にカウンター攻撃。とにかく、先制を決めて相手のスタイルを崩すのが狙い。かつぴーや選手に何度も惜しいシュートシーンはあるものの、決めきることができない。スコアレスドローのまま、前半は終了した。
後半も前半と同じような展開が続く。後半77分には、両者とも選手交代。それでも、膠着状態は続き、延長戦へ突入かと思われた後半88分。かつぴーや選手がムバッペでキーパー前へ切り込み、グリーズマンへ戻してシュート。見事な決勝ゴールを決め、かつぴーや選手が1-0で熾烈なプロ対決を制した。試合終了後は握手で互いの健闘をたたえ合った。
・3位決定戦 GENKIモリタ VS カーリー
GENKIモリタ選手はスペインを選択。フォーメーションは4-3-3。カーリー選手はフランスを選択。フォーメーションは同じく4-3-3。前半34分、GENKIモリタ選手がサイドからフライスルーパスでチャンスをつくりシュート。ゴールを決めて先制。直後、カーリー選手も負けじと、中央から攻め、フライスルーパスからのシュート。見事な同点弾を決める。
そのままスコアは変わらず延長戦へ突入。PK戦も見えてきた、延長戦後半も終了間近の119分。GENKIモリタ選手が中央から攻め、ループシュート。美しい決勝ゴールを決め、GENKIモリタ選手の3位が確定した。
・決勝戦 かつぴーや VS Ryo
両者ともチームはフランス、フォーメーションは4-3-3を選択。決勝戦は前半開始早々から、互いに攻勢をかけ、惜しいシュートシーンが続いた。前半30分を過ぎ、かつぴーや選手が先制するも、直後にRyo選手が同点弾。決勝戦の名に恥じぬ白熱の展開。前半38分、かつぴーや選手がPKのビッグチャンスを得るも、クロスバーに弾かれゴールならず。そのまま、1-1のドローで前半は終了した。
後半も白熱の展開は続き、後半62分、かつぴーや選手が追加点。これで、試合はかつぴーや選手の流れとなる。このまま、かつぴーや選手の勝利かと思われた、後半84分。Ryo選手がフリーキックを決め、試合を振り出しに戻す。会場からも自然と響めきが起こる。直後の後半85分、かつぴーや選手が追加点を決め、これが決勝ゴールとなった。
最後の最後までわからない展開ではあったものの、最後はかつぴーや選手がプロの意地を見せた。
■大会を通じて
プロ選手の試合はもちろん、その他の出場選手の試合も白熱の展開であり、大阪はレベルの水準が非常に高いことを改めて実感した。
来年の秋には、茨城国体の文化プログラムとして、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019IBARAKI」が開催され、ウイニングイレブンの採用が決定している。国体初のeスポーツ大会で、大阪代表が好成績を収める。そんな期待が持てる大会となった。
eスポーツのオフライン大会は東京が中心であり、大阪で大会が開催される機会は非常に少ない。
今大会の開催中、子ども達が足を止める姿が何度か見られた。今後、東京以外の地域でも積極的に大会が開催されるようになれば、eスポーツの裾野はさらに広がることとなる。
大会の規模は大きくないものの、円滑に運営がなされていた。台本が用意されていたことからも、丁寧に準備が進められていたことがわかる。
「ゲオは、これからも esports はじめ、ゲーム全体を盛り上げていくため、頑張っていきます。」と語るゲオ八尾店の方の言葉と目には、その熱意が込められていた。
(文●fanatic wilkinson’s)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)