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<FIFA19 eW杯最終予選>日本代表ナスリ選手インタビュー「世界大会に安定して出場でき、充実したシーズンだった」

7月12日から14日にかけて、ドイツ・ベルリンにて、PS4部門の「EA SPORTS FIFA 19 Global Series Playoffs(FIFA 19 グローバルシリーズ プレイオフ)」が開催された。

同大会は、「FIFA 19 グローバルシリーズ」の年間ランキング上位選手のみに出場権が与えられ、世界頂上決戦「FIFA eWorld Cup 2019」への出場権を懸けた最終予選ともなっている。

日本代表として、世界ランキング24位・ナスリ選手(横浜F・マリノス所属)が出場。ナスリ選手は、予選ラウンドを4勝3敗で突破。決勝トーナメント1回戦、スペイン代表グラヴェセン選手(Dux Gaming)にPK戦で勝利するなど、快進撃を見せる。

しかし、決勝トーナメント2回戦、ブラジル代表トーレ選手(アヤックス所属)に惜敗。同大会を敗退となり、その結果、「FIFA eWorld Cup 2019」への出場を惜しくも逃すこととなった。

VAMOLAは試合後、ナスリ選手にインタビューを行った。以下、一問一答。

■ナスリ選手・試合後インタビュー

――「FIFA eWorld Cup 2019」出場権獲得まで、あと一歩のところまで迫りました。残念ながらそれは叶いませんでしたが、今の率直な気持ちを教えてください

ナスリ選手:(「FIFA eWorld Cup 2019」の出場権獲得は)厳しい状況だったので、めちゃくちゃ悔しいというわけではないですが、やはり悔しいものは悔しいです。たださすがに、この(世界最高レベルの)メンバーが揃っているプレイオフで(決勝トーナメント2回戦時点の状況で出場権獲得に必要な)「2位」になることは難しかったなと。

――とは言え、(決勝トーナメント2回戦、ブラジル代表トーレ選手との)ベスト8決定戦も1対2とギリギリの熱戦でした。珍しく、試合途中に笑みが見えました。プレッシャーを感じていましたか

ナスリ選手:試合の内容は良かったので、負けたことに悔しさは感じています。(笑みは)相手のプレイが上手すぎたことに、自然と出ました。プレッシャー自体は、そこまでなかったと自分では思います。ただ、(試合終了時の笑みは)「もう終わったな…」と。そのときに、(戦う)気持ちから切り替わったというのはあります。

――今日、感動的な試合もありました。決勝トーナメント1回戦、スペイン代表グラヴェセン選手に2ndレグの89分に追いつきました。そして、PK戦での勝利…

ナスリ選手:あの試合は(負けたら敗退の決勝トーナメントに)緊張して、試合の序盤にミスが多くて…。相手にリードされてからはサイドチェンジを繰り返され、ずっとポゼッションされてボールを奪えず泣きそうになりましたけど…。(試合終了間際に)運良く追いつけました。それは、本当に嬉しかったです。


(写真:決勝トーナメント1回戦、PK戦勝利直後のナスリ選手)

■「FIFA 19 グローバルシリーズ」を振り返って

――ナスリ選手にとって、今シーズンは、これで終了となりました

ナスリ選手:また、来シーズンの「FIFA 20」に勝っていけるかは不安ですが、勝てるように「来シーズンも頑張りたいな」という(前向きな)気持ちと、「どうしようかな、勝てるかな」みたいな(不安な)気持ちが、今は混じり合っています。

――今シーズンの初戦「CONTINENTAL CUP 2018」パリ大会でベスト8になり、3月ロンドン世界大会では準優勝。年間世界ランキング上位者としてプレイオフに進出できました。手応えを感じた部分はありますか

ナスリ選手:(今シーズンは)世界大会へ多く出場できましたし、充実していました。各世界大会へのアジアの出場枠が狭い中で、「よく、ここまで出られたな」と(注:今シーズンはアジアの出場枠が1つしかない世界大会が数多くあった)。そのアジア予選を安定して勝てたことに、良い手応えを感じています。ただ、世界大会での戦いは(良い手応えがあるかと言えば)微妙だったんですけど。

■戦術の厚みの面で、コーチ帯同の必要性を感じている


(写真:予選ラウンド第7試合。左・ナスリ選手、右・FCバーゼル所属ストレンジャー選手とそのコーチ)

――今シーズン、世界と戦う中で、「改善していかなくては」と感じた点はありますか

ナスリ選手:戦術ですね。(僕には)コーチが付いておらず、(コーチを帯同させている他のトッププレイヤーと比べて)戦術の厚みが違うなと感じています。特に(1度の対戦に、1stレグ・2ndレグ合わせて2試合を戦う中で)2ndレグに「難しいな」という試合が多いです。対戦相手がコーチと話し合ってフォーメーションや戦い方を変更する姿を見ていると、自分にもそのような戦術の厚みが必要だなと思います。

――コーチの存在は、2ndレグや、対戦の後半になるにつれ、より重要な役割があると感じていますか

ナスリ選手:はい。(相手がコーチのアドバイスによって)フォーメーションを変えたり、フォーメーションは同じでも戦い方を変えられたりすると、その前の試合展開よりも「やり辛いな」と感じることが多いです。

――トーレ選手との対戦(予選ラウンド第5試合と、決勝トーナメント2回戦に、2度対戦)にも、その差を感じましたか

ナスリ選手:トーレ選手は予選ラウンドで対戦したときの2ndレグで戦術を変更してきて、とても戦い辛い印象がありました。そのとき、「コーチがいる、いないの差」を感じました。1stレグでの互角の戦いをみて、コーチからアドバイスが与えられていたのだと思います。


(写真:右・トーレ選手は年間ランキング12位とし、「FIFA eWorld Cup 2019」出場を決めた)

――「世界で戦うこと」を通じて、人間的に成長できたと感じていることはありますか

ナスリ選手:シンプルに(世界大会の雰囲気に)慣れました。今シーズンは、海外の大会に多く出場することができたことで、1つ1つの大会にかかるプレッシャーが少なくなりました。その意味で、(精神的に)「楽になった」と思います。

――1年間、お疲れ様でした

ナスリ選手:ありがとうございました。

(取材●VAMOLA eFootball News編集部)

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